一つ 人にほめられる度
あたしは少し優しくなる
それは余裕が生まれるからだ
あたしはあたしであると人に認められ
やっていることが間違っていないと断言してもらい
そうしてやっと安心できる
人の為に笑える
一つ 人が離れる度
あたしは少し後ろを向く
それは余裕が無いからだ
自分の居場所が何処にあるのか戸惑い
後ろを振り返って探すのだ
過去に使った知識など
何の役にも立たないと言うのに
あたしは 弱い
過去にしがみつかないと
今も生きてはいけないのだ
だが過去の支えも不安定で
頼りすぎると崩れ落ちる
自分が不幸だと思うか
否
これは不幸ではない
幸せ過ぎるが故の悩みだ
あたしは
幸せ過ぎた
優しさに触れすぎた
いつの間にあたしはこんなにも弱くなってしまったのだろう
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