自分の良い所としてあげられたものが
自分にとっての煩わしい箇所でしかなく
自分にとっては全く見当違いだと思うことは良くある
相手が要求してきたことを偶然その時やっていたからと言って
次も期待されるのは甚だ迷惑だと思うのは自分だけで
相手にしてみれば信用を裏切るという行為に置き換えられる
つまりは
長所など人それぞれに思われ
自分が胸をはって長所だと言えるのは
自分自身で捜し当てた長所のみなのだ
だから
相手の精一杯の好意から発せられた様々な褒め言葉は
自分が相当なナルシズムを持っていないかぎり
私から見ればただの文字の羅列でしかなく
少しだけ苛立ちを抱かせ
寧ろ罠か何かに思えてしまう
もしかしたら
相手が違くなればまだ違うのかもしれない
ただ
それから発せられた言葉が
自分の望む人間から発せられることはなく
その事実が更に私を苛立たせた
そう
意味がないのだ
興味もない相手から発せられた賛辞など
自分の望む相手からでしか
まったく
意味がないのだ
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