さようなら
君のために
謳う鎮魂歌

君は僕が見つけた
たった一つの宝物
手放さないように
優しく包み込んだ

君は僕に微笑み
ゆっくりと紡ぐ歌
透き通る歌声は
心に染み渡った

けれど二人を引き裂くは
非情の運命
どれだけ抗おうとも
運命の女神は
彼等に見向きもしない

悲しくて哀しくて
愛おしくて恋しくて
流す涙は止まらず
枯れることを知らない

思い浮かぶは
最期の
君が浮かべたあの笑顔
最期まで笑えなかった
僕には優しすぎた

悲しくて哀しくて
全身が悲鳴をあげるけど
共鳴するかの様に
君の歌声が聴こえる

忘れないよ
忘れられない
けれど
これだけは君のためにって
思わせて

僕の口から紡がれるは
いつか聞いた懐かしい詩
君の残した詩は
永遠に紡ぎ続ける

君の詩を側に置いて生きる
そのぐらいは許してくれ
愛しい君よ

心配かけてごめんね
でももう大丈夫
前を向いて歩くよ
君の分まで

さようなら
君のために
謳う鎮魂歌

ありがとう
僕はもう
一人で歩けるよ…

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