掴んだと思ったら
いつの間にか離れている
君みたいな人 きらいだ
そう呟いたら
でもあなただって同じでしょう?
あなたは全てを私に見せてくれない
そう言われた
思わず口を閉ざした
知ってるさ
でも怖いんだ
だって知られたら
僕は汚い人間だもの嫌いになられてしまう
自分を守る術をこれ以外知らないんだ
裏切られるのが怖いんだ
もしあんなことがもう一度あったら
今度こそ僕は壊れてしまう
どうしろっていうの
人間は信じないと信じてもらえないと言うけど
ならば信じてくれてない人を信じる人は馬鹿なのだろうか
すると馬鹿がいない限り人はお互いを信じられない
誰も馬鹿だなんて思われたくないから信じてくれない人を信じることなんてなくなる
ってことは結局人は人を信じられないじゃないか
偉人の言葉は突き詰めて考えてしまえばただの戯れ言に過ぎない
それなのに尚も受け継がれ続けるその言葉は
いったい僕らに何を信じろと言うのだろうか
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