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恋するってどんなことをいうの
愛するってどんなことをいうの
心が痛いこと？
いつでも考えてしまうこと？
そんな経験一度だってないわ
あぁ、あなたは私を痛みから救ってくれるかしら？
あぁ、あなたは私を苦しみから救ってくれるかしら？
そんなことは思うけれど
たった一人の人を
特定の人を頭の中に思い描いたことなんてないわ
あたしは何を待ってるの？
あたしは何を求めてるの？
わからない
どうしてあたしみたいな女がいるの？
どうしてあたしみたいな女が、
あたしは、何にも知らないのに
そう、知らない
恋の心理なんて
愛の心理なんて
知ったこっちゃないのよ
ただ、頭の中に浮かんでくる思考が
あたしの周りを映し出すから
あたしはきっと一歩後ろで自分を見てる
前よりは全然少なくなったけれど
いつもどこか冷たくて
無理矢理笑っている自分がいる
精一杯の告白だって
電話越しじゃ
あたしの顔は、笑ってなんかいないのに
あぁ、声が変えられるって、なんて便利なの
電話の向こうのあたしは
あなたが思っているような完璧で強い女じゃないの
次に何を言ったら君が困るか
次に何を言ったら君が私を嫌いになるか
君の反応を楽しんでる、歪んだ女
端から、君を受け入れる気なんてないのにね
君が次に何を言うか手に取るようにわかって
でもやっぱり期待してて
ほしかった反応と違って
あたしはまた密かに肩を落として
声だけで笑って
君にごめんと告げる
昔
まだ、小学生の頃
あたしは理想が高すぎると友達に言われた
まだ、女も男も関係なく、走り回ってた、時代
その頃からもう、あたしの性格は冷ややかになっていたんだろうか
理想が高い訳じゃない
ただ、
自分の頭の中で会話ができてしまう
そんなの、つまらない
だって、未来を知ってるようなもの
相手が何言うかわかってるなんて
つまらない
在り来たりは
もういらない
あたしが欲しいのは
イケメンでも
頭脳明晰な男でも
将来有望なお坊ちゃんでもない
好きといわれて
心がちっとも動かない訳じゃない
感謝はしてるし
あたしに好意を示してくれただけでも
それは、喜ぶべきことなんだと思う
あたしが告られていつも聞くのは同じ質問
帰ってくるのはわかりきった答え
あぁ、馬鹿みたいね
馬鹿は、あたしね
世間一般の意見は悪いことじゃないのに
どうしてもっと深く考えてしまうんだろう
素直に、受け取ってしまえばいいじゃない
でも
無理なんだよ
あたしに何を求めてるの？
君の欲しいものなんてあたしは何も持ってはいない
なぜって？
君の見ていたあたしは
どうせ上辺のあたしだから
結局最後に告げるのは
farewell
あたしの欲しいものを
君はきっと持ってはいない
なぜって？
あたしが欲しいものは、お金でも体裁でも自慢でもない
たとえ一度付き合っても
どんなものを与えられても
I won`t surely love you
あたしがたった一つ手に入れたいもの
それは――――――――――――――――
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